予防歯科
予防歯科について
予防歯科とは
予防歯科とは虫歯や歯周病になってから治療するのではなく、それらの病気を予防するための治療です。病気になってから治療をしたとしても、失ってしまった歯茎は元には戻りません。だからこそ、しっかり予防していくことが大切です。
医院の診療体勢について
虫歯や歯周病を未然に防ぐ予防処置は、国家資格を有し、虫歯や歯周病の予防に関する技術や知識を兼ね備えた歯科衛生士が中心となって行います。
当院では、より効果の高い予防処置をご提供するため、歯科衛生士担当制を採用しております。患者様一人ひとりの生活習慣や口腔内環境を考慮した予防法を実施し、信頼関係を深めながら2人3脚で予防に取り組んでおります。
口腔内写真
- レントゲン(パントモ 10枚法)
- 歯周精密検査
これらの資料をとりまず現状を知って頂き、定期検診で比較し診ていきます。
予防歯科の重要性
予防歯科は口腔健康の維持と全身の健康に貢献します。定期的な検診と適切なケアで虫歯や歯周病を予防し、将来の治療負担を軽減することにもつながります。口腔健康を保ち、生活の質を向上させましょう!
バイオフィルム・歯石は
歯科医院で除去!
バイオフィルムとは、口腔内に形成される細菌や微生物の集合体のことを指します。これは、歯の表面や歯ぐきの間などに付着し、プラーク(歯垢)として知られる粘着性の膜を形成します。
そして、歯垢(プラーク)は時間が経つと歯磨きでは取り除くことができない歯石になります。歯石自体は歯周病の原因ではありませんが、歯磨きでは除去できないため、周囲のプラークの除去を困難にします。専門的な治療が必要なるケースがあります。
PMTCについて
PMTCとは
PMTCは、歯科医師、歯科衛生士による歯面のクリーニングです。毎日の歯磨きだけでは、歯石など落とせない汚れがあります。その部分をキレイにします。プロが行なうので、痛みはありません(炎症がある場合は除きます)。
PMTCを受けることで、ご自身では、体験しにくいツルツルした歯面を体験することができます。
表面がツルツルになるので虫歯の菌が付きにくくなります。しかし残念ながら、1回のPMTCが長期間持続するわけではないので、定期的に受ける必要があります。定期的に受けることで、ご自身の歯面はツルツルになりますので、虫歯予防にもなり、なにより、とてもお口の中がすっきりします。
PMTCの流れ
- 口腔内の観察:歯や歯ぐきの状態を評価し、異常を確認します。
- 歯の表面の除去:歯の表面に付着した大きな異物や堆積物を取り除きます。
- 歯垢(プラーク)の除去:歯ブラシや専用のスケーラーを使用して、歯垢を丁寧に取り除きます。
- ステイン(着色)の除去:歯の表面に付着したステインや着色物を取り除き、歯の美しさを回復します。
- ポリッシング:歯の表面を磨き、滑らかでつるつるした状態に仕上げます。
- フッ素塗布:歯のエナメル質を保護するためにフッ素を塗布し、虫歯の予防効果を高めます。
- 予防指導:患者に口腔衛生のアドバイスや予防指導を行い、適切なケア方法を伝えます。
定期検診について
定期検診の重要性
歯をなくす原因の9割は、歯周病と虫歯です。虫歯も歯周病も早期発見することで、重症化することを防ぐことができます。ただし、初期の症状はどちらも、自覚症状がありません。その為、ご本人が、見逃してしまうことが多々あります。歯周病は特に、重症にならないと、気づかないことが多いのです。そこで、定期的に来院していただき、初期の状態で発見し、治療・予防することが必要不可欠です。虫歯の場合は、初期であれば適切なケアを覚えていただければ、削らずに経過観察で良いという可能性が高くなります。なにより、定期的に来ていただくことで、歯で痛い思いをすることを防ぐ事ができます。
また、過去10年間のデータで定期検診を続けている人と、痛い時だけ受診する人では、50歳から歯を失う本数は、定期検診を受けている人は、0.7本に対し、痛い時だけ受診する人の喪失歯は、5.4本です。このデータからも、定期検診の重要性は明らかです。
20歳まで虫歯を作らなければその後の一生で虫歯になる可能性は極端に低くなると言われています。しかし小児期というのは、生え代わりや食事形態の変化などもあり、お口の中が変化する時期です。小児の時から、正しい予防をすることで、永久歯になってからも虫歯ゼロを維持することができます。
子どもの予防歯科について
時期として、乳歯の生え始めてから、受診することができます。虫歯になってから来院すると、「歯を削られた」「痛かった」と嫌な思いをしてしまい、歯科医院に行きたがらなくなるお子さまも多いです。
そこで、虫歯予防を兼ねて、当医院にお越しください。虫歯の有無はもちろん、歯の磨き方なども指導しています。なお、子ども専用の予防会員制クラブもご用意しています。
定期検診を行なうメリット
定期検診を受けると、早期に虫歯や歯周病を発見でき、早めの治療が可能です。予防ケアを受けることで、将来の重篤な歯のトラブルを予防し、費用や苦痛を軽減できます。美しい笑顔を保つためだけでなく、お口の健康は全身の健康にも影響を及ぼすので、定期的な検診はとても大切です。定期検診の内容
初めに虫歯や歯周病、異常がある部分がないかなど、お口全体をチェックします。歯石が付着している場合は歯石除去を行ってからクリーニングします。また、専用器具と歯面清掃剤を用いて歯の表面を磨きます。歯の状態によっては研磨剤を使用します。
クリーニング(スケーリング)とは?
虫歯の原因となる歯垢や歯石をスケーラーという専用の器具を使用して除去します。自宅で行なう歯磨きだけでは落としきれない汚れを除去して、虫歯になりにくい口腔環境を作ります。歯石には歯周病菌が多く含まれているので、定期的に除去することが重要です。
定期検診の流れ
- 問診:医師や歯科衛生士が口腔の状態や症状について質問し、患者様の歯の問題や健康状態を把握します。
- 検査:口腔内の検査が行を行います。歯や歯ぐきの状態、歯垢や歯石の有無、X線写真を撮ることもあります。
- 診断と説明:口腔の状態を診断し、異常や問題がある場合には説明します。治療や予防のアドバイスも受けることができます。
- 治療プラン:必要な治療内容やスケジュール、費用などをご提案します。患者様の了承を得て治療プランを進めていきます。
- 清掃と予防処置:歯垢や歯石の除去、フッ素塗布などの予防処置が行なわれることもあります。
定期検診はどのくらいのペースで
通うのが良いのか
定期検診のペースは一般的には3~4ヶ月に1回が推奨されます。ただし、個人の歯の健康状態やリスク要素によって異なる場合もあります。歯科医師との相談を通じて、自身の歯の状態やリスクを評価し、最適な検診の頻度を確定することが重要です。定期的な検診は早期発見や予防に役立ち、歯の健康を維持するために大切な要素です。